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店主コラム

2006年 11月 15日

「炉開き」

月日は容赦なく流れて、茶室の炉を開く季節がやってきました。
夏の間、熱い炭火を少しでも遠ざけるために炉を閉まって、風炉釜を茶室の隅に追いやって使っていたものを、元に戻すのです。
今回はその模様をお伝えしたいと思います。作業は兄弟子に指導してもらいながら、そのご子息にも手伝ってもらい進めました。

炉の部分が空いている畳と入れ替え

① まず、炉の部分が空いている畳と入れ替えます。うちの茶室は大正時代に曾祖父が作ったもので、床が真っ直ぐではありません。炉の周りに畳の切れ端を敷いたりして高さを合わせるのに一苦労です。

炉が出現

② 半年間隠れていた炉が出現します。そこに灰を少しづつ入れていきます。

五徳

③ 五徳(三徳?)を置いて…

灰を整え、釜を置きます

④ ベストポジションが決まったら、灰を整え、釜を置きます。

炉開き完了

⑤ 炉開き完了!
(兄弟子とご子息、ありがとうございました)

同時に、ここ貴船では秋の紅葉&鍋シーズンが始まりました。
夏の間は建具を全て取り去って、イス・テーブルを並べた和風ダイニングスペースとして使っていた南館を、こちらも茶室同様、畳をめくって掘りコタツを出現させます。
百キロ近い重さのカバ桜製囲炉裏テーブルをセットして、気生根鍋用の五徳と灰を仕込みます。
建具を入れて、ダイヤル式の黒電話をセットして、小人数用の堀コタツ囲炉裏の間が5つ出来ました。
内3部屋はテラス付きで、紅葉狩りが楽しめます。
あとの2部屋ではジョージ・ナカシマのイスに座って寛いで欲しいと思います。
以前のコラムに書いた“名残りの季節”を愉しむ間も無く、今年もやっぱり季節に急かされ、ドタバタと流されてしまう今日この頃ですが、この分だとあっという間に事初め…は目に見えていますね。

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