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店主コラム

2006年 6月 25日

「♪クマのっプ〜 クマのっプ〜 丸々としたチッチャいクマ〜♪」

♪クマの~プ~ クマの~プ~ 丸々としたチッチャいクマ~♪
100エーカーの森では、クマやらブタやらロバとかタイガーまでが仲良く暮らしているという噂を耳にしますが、最近、貴船の森では月ノ輪グマが絶滅の危機に瀕しています。
原因は以前にも書いたかもしれませんが、植林のバランスが針葉樹に偏ってしまった為です。
でも一昨年は台風が多くて、森の木ノ実が全部落ちてしまって、普段はもっと山奥で暮らしていたクマたちがエサを求めて、たくさん貴船までやってきました。
クマ達はどうやら鉄道マニアだったらしく、線路際で叡電のキララ号を気分良く眺めていました。ところが、地元の小学生はクリストファー・ロビンのようにクマとお話ができません。危ないと思った先生達は、学校を休校にしてしまいました。
しばらくして、私の所属する猟友会が仕掛けた猪用の罠に、間違って母子クマが入ってしまうという事件が起こりました。
クマは鹿と違って、もう数が少なくなってしまいましたから、狩猟してはいけない事になっています。
どうしたものかと悩んだ末、役場に相談したところ、兵庫県から専門の調査委員がやって来ました。
彼らは先ず吹き矢で麻酔を打ち、動かなくなったクマを慣れた手つきで身体測定しました。そして注射器のような物で、クマの耳たぶにマイクロチップを挿入しました。これで固体が識別できるのだそうです。
調査が済んだら、クマをドラム缶の中に入れ、口と鼻に辛子を塗りたくり、なんと爆竹花火に火を点けました。
バババババ!!!
お母さんクマと子グマは飛び起きて、一目散に逃げて行きました…が、まだ麻酔から覚めきっていない上に、ショックが大きすぎて、普通なら緩やかな斜面を選んで逃げる筈なのに、真っ直ぐ進もうとするから急斜面に向かってしまい、なかなか逃げられません。それに、子グマも我を失ってしまったのか、お母さんとは別の方向に行ってしまいました…
なっ!何ちゅう事すんねんっ!!!
でもそれは、もう二度と人里に出てこないように、人間に対する恐怖心を植え付けるために、どうしても必要な処置なのだそうです。
可哀想に思いますが、チップを付けたクマがもういちど人里に出てきたら、殺すしかないのです…
私もロビンのように、クマと話は出来ませんから、もし森で不意にクマと出遭ったら…
銃を持っていても、やっぱり怖いです。昔、猟友会の会長だった猟師の師匠は、猪を狙って手負いにしてしまい、怒った猪が又ぐら目掛けて突進してきて、キン○マを一個失うという大変な重症を負ったことがあります。もしも相手がクマだったら、師匠はその時死んでいたでしょう。
もし貴方がクマに追いかけられるような事があったら…(ある訳ないやろって?)上に行かずに下に逃げて下さい。(クマは登るより降りる方が苦手ですから)
…とは言うものの、20世紀前半のイギリスでは、クマに対する認識は非常にフレンドリーなものだったようで、クマがペットとして飼われていた事もありました。
プーのモデルになったウイニーというアメリカクロクマも、カナダ陸軍王女連隊のマスコットだったそうです。

カナダの45セント切手

添付の絵は、10年前に売り出された、カナダの45セント切手です。
左上は陸軍の中尉がウイニーにミルクを飲ませているところ。右上はクリストファー・ロビンがロンドン動物園でウイニーと遊んでいるところ。左下はプーが100エーカーの森で仲間たちと一緒のところ。右下はディズニーランドでハチミツをなめているプーです。
C.W.ニコル師匠のアファンの森でもクマをマスコットにしているし…
やっぱりクマは愛すべき友人ですね。
貴船の森にも、また以前のように、クマが自然に暮らせるようになったらいいな…
そうなったら、森に入る時には忘れずに“鈴”を持ってきてくださいね。

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